脚の付け根(鼠径部)の痛み

- 長時間歩くと、脚の付け根が痛い。
- 長い時間座っていると脚の付け根が詰まった感じがして痛い。
- 座って立ち上がる時に付け根が痛い。
- 椅子から立ち上がった時の一歩目が出にくい。
- 常に脚の付け根が詰まり、痛くて歩くのもままならない
- 脚を曲げると、脚の付け根からコリコリ音がする。
足の付け根(鼠径部)とは下の女性の写真でモデルさんが押さえている部分のことを指します。
この部分が詰まった感じになったり、痛くなったり、コリコリ音が出たり、男性の写真のように腰やお尻の横の部分が痛くなる場合があります。


これは私自身も経験しているのですが、何をしたわけでもないのにお尻の横をトントン叩きたくなったり、片方の脚や片方の腰だけが縮んでしまっている感じや、ひどい時は寝ている時、膝が熱くなるような感じさえあります。
鼠蹊部(そけいぶ)の痛みは、さまざまな原因で起こり、男性・女性問わず日常生活に支障をきたすことがあります。ここでは、主な原因と対策について解説します。
目次
脚の付け根(鼠蹊部)の痛みの主な原因
鼠蹊部の痛みは、大きく分けて「怪我や使いすぎによるもの」と「病気によるもの」があります。
1. 怪我や使いすぎによるもの

鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)
サッカー選手など、股関節に繰り返し負荷がかかるスポーツをする人に多く見られます。股関節周辺の筋肉(内転筋、腸腰筋など)や腱の炎症、恥骨結合部の炎症などが原因となります。
筋肉の損傷・炎症:
鼠蹊部(内転筋)の肉離れ・筋膜炎
急な運動や無理なストレッチなどで、太ももの内側の筋肉が損傷することがあります。
腸腰筋炎
股関節を曲げる筋肉である腸腰筋の使いすぎによる炎症です。
恥骨結合炎
左右の恥骨をつなぐ恥骨結合部の炎症です。
骨折
転倒や激しいスポーツなどで、鼠蹊部周辺の骨(恥骨、股関節など)に疲労骨折や打撲、骨折が生じることがあります。
神経の圧迫
腰椎椎間板ヘルニアなど、腰の神経が圧迫されることで、鼠蹊部に痛みが放散することがあります。
2. 病気によるもの
以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
これらの痛みは下記1〜5に該当する可能性がありますので、直ちに医療機関を受診してください。
1、鼠径ヘルニア(脱腸)
鼠蹊部の筋肉や組織が弱くなり、お腹の中の臓器(腸など)が皮膚の下に飛び出す状態です。初期は膨らみだけで痛みがないこともありますが、進行すると痛みや違和感が生じます。嵌頓(かんとん)といって、飛び出した腸が締め付けられて戻らなくなり、緊急手術が必要になる場合もあります。
2、股関節疾患
変形性股関節症
股関節の軟骨がすり減り、炎症や変形が起こる病気です。
股関節炎
股関節に炎症が起きる状態です。
大腿骨頭壊死
大腿骨頭への血流が悪くなり、骨組織が壊死する病気です。
3、リンパ節の腫れ・炎症
体内に細菌やウイルスが侵入すると、鼠蹊部のリンパ節が腫れて痛みが生じることがあります。感染症や悪性リンパ腫、自己免疫疾患などが原因となることもあります。
婦人科系の疾患(女性の場合)
子宮内膜症
子宮内膜に似た組織が子宮以外の場所にでき、炎症や痛みを引き起こします。鼠蹊部に痛みが放散することもあります。
卵巣嚢腫茎捻転(らんそうのうしゅうけいねんてん)
卵巣嚢腫がねじれてしまい、激しい痛みを伴うことがあります。
卵管炎・卵巣炎
卵管や卵巣の炎症です。
4、泌尿器系の疾患
尿路結石
腎臓や尿管にできた石が原因で、鼠蹊部に痛みが放散することがあります。
私はこの尿路結石に20代から30代後半までの間に9回もなり、耐えられないほどの痛みで七転八倒し、うち3回救急車で運ばれました。油物の食べ過ぎにはご注意を!
精巣炎・精巣上体炎(男性の場合)
精巣や精巣上体の炎症です。
5、血管の異常
動脈瘤・静脈瘤
鼠蹊部の動脈や静脈が瘤(こぶ)状に膨らむことがあります。
鼠蹊部の痛みの原因は多岐にわたるため、まずは整形外科を受診するのが一般的です。女性の場合は婦人科、しこりや内科的な症状が疑われる場合は内科、尿路結石は泌尿器科です。
疾患ではない、脚の付け根の痛みの原因
病院に行かれて上記の疾患に該当しなかったり「異常なし」と診断された方々の筋肉を診ると、腰からお尻、脚の付け根にかけての筋肉が硬直している方々が大半です。
ひどい方の場合は脚の付け根が曲がらず、歩くのがきつい方もいらっしゃいます。
このような方々の痛みの原因の例として、下記のようなことが挙げられます。


このような立ち方、座り方を長時間続け、常態化するのは鼠蹊部が詰まりやすくなる原因になります。
鼠蹊部の痛みの対策
ストレッチ・軽い運動
痛みが落ち着いてきたら、股関節周りの筋肉の柔軟性を高めるストレッチや軽い運動を取り入れましょう。特に、股関節内転筋群や腸腰筋のストレッチが有効です。無理のない範囲で、ゆっくりと行いましょう。
予防体操の一例
付け根ストレッチ1

図のように骨盤を立てて、片膝をついて、反対の足を伸ばします。
そして体の重心を前に寄せます。
脚の付け根が伸びているのを感じて下さい。
付け根の外側や内側がきついかたはこの体勢のまま、体全体を左と右にひねって下さい。
脚の付け根の外側と内側が伸びるのを感じたら、気持ちいい程度で伸ばして下さい。
付け根ストレッチ2
脚の付け根の外側が痛い時は右図のように、痛い方を曲げて反対側の太ももの上にのせます。
この図で説明すると左脚が痛いほうです。
この状態で手を添えて上から押すだけでも結構付け根の外側が伸ばされると思います。
更に左の図のように手を伸ばしながら、膝を押さえると更に伸びる感じがあると思います。

姿勢の見直し
長時間のデスクワークや同一姿勢での長時間にわたる立ちっぱなしなどは避けましょう。座り方や歩き方を見直し、骨盤を正しく立てて重心を安定させることを意識しましょう。
温める
慢性的な痛みがある場合は、温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。
市販の痛み止め
痛みが強い場合は、市販の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を服用するのも一時的な対処法として有効です。ただし、漫然とした使用は避け、薬剤師に相談しましょう。
当院では
1、検査
股関節の可動域を細かく確認し、特に鼠蹊部がどの状態で痛くなるかを検査します。
中には股関節を曲げる(脚を上げる、膝を曲げる)動作で股関節がコキコキ鳴るという方もいらっしゃいます。
それら動きによる違和感も詳細に検査いたします。
2、施術内容
硬直した下半身から臀部、腰部の筋肉を柔らかくし、動きにくくなった関節を動きやすくして、痛みを緩和いたします。
臀部のみならず、股関節の痛みや緊張で硬直した全身をリリースして、全身が動きやすい体になっていただけるよう施術させていただきます。
ただ施術だけで痛みを緩和することはできません。
ご自身でも日常生活に体操やある程度の筋トレなどを取り入れていただく必要がありますので、施術後はご自宅でできる体操や日常生活で気を付けていただくことをお教えしております。
3、当院へ通うタイミング
股関節周りはたくさんの大きな筋肉や靭帯があるため、手品のようにすぐに動くようになることは難しく、痛みも施術後は楽になってもすぐに痛みがぶり返すのも特徴です。
そのため最初5〜6回は1週間以内、きつい方は3〜4日おきくらいに来ていただいております。
それは柔らかくなった筋肉や関節が硬直し始める前に更に可動域を上げたり、筋肉が伸び縮みしやすくするためです。
ただ1週間に1度しか休めない、平日19時の施術には間に合わない方には体操メニューを多く取り入れたり、19時少々過ぎてお越しになれそうでしたら時間調整もいたします。
あなたの痛みが1日も早くなくなるように、臨機応変対応いたしますので、ご相談ください。
先述の通り、私自身も経験していることですので、お役に立てると信じております。
我慢せず、まずは当院にご一報下さい。
お待ちしております。
症例報告(Aさん 男性 50代 管理職)

症状
左脚の付け根(鼠蹊部)と左臀部の痛み、膝裏まで痛みがある。
調子のいい時は痛みがほんのわずか和らぐが、痛みが出てきたら立っているのもきつい。
脊柱管狭窄症と診断され、ペインクリニックでブロック注射を2回行ったが効果がなし。
検査
右は問題ないが、左股関節の内旋、外旋の可動域制限がひどく、胡座をかいたら左膝が浮いてしまう。伸展、屈曲時も引っ掛かり感あり。
動かした時の鼠蹊部と臀部の痛みがきつく、臀部の硬直がひどい。
施術及び経過
1回目:大きな痛みは緩和されたものの、後日もみ返しがあった。
2回目:初回と症状はほぼ変わらず。
3回目:痛みが緩和してきた代わりに、臀部から鼠蹊部にかけて軽い痺れがある。ただこの施術以降、痛みが数日間なくなった。
4回目:痛みは前回より緩和され、2週間は痛みがなかった。ただ痛みがある日は時間帯によってきつい時間と軽い時間がある。
5回目:3週間何ともなかったが、4週目あたりから鼠蹊部と臀部に痛みが出てきた。
6回目:1ヶ月間、痛みがなかった。この頃から施術後の股関節の可動域が劇的によくなり、反れなかった腰が徐々に反れるように。
これ以降は痛みが出てきた時にご来院いただいている。
現在は1ヶ月から1ヶ月半に一度、メンテナンスを行っている。
新丸子駅徒歩3分、武蔵小杉駅徒歩10分













平日・土曜日:10時〜19時



