こんな症状のあなたへ

ぎっくり腰

ぎっくり腰

前触れもなく突然やってくるぎっくり腰。
電気が走ったような激痛、ひどい時はそのまま起き上がれなくなったり、、

そんなぎっくり腰になってしまったら、、、

ここではその時の対処法をお知らせいたします。

ぎっくり腰になったら

1、まずは呼吸を整える

ぎっくり腰時の呼吸

ぎくっと来たらどうしても息を止めて我慢しがち。
痛いから当然です。

「痛!!」と思ったら、まずは落ち着いてゆっくり息を吐いて下さい。
痛みがかなりきつければ息を短く「フッフッフッ」と何度も吐きながら意識を腰の痛みではない、他のことに向けて下さい。

痛すぎてどうやっても動けない時は

コルセット、寝たきり禁止どうしても動けない方は、痛み止めの薬を飲んで頂いても大丈夫です。
ただしコルセットや寝たきりはお勧めしません。
全く動けない方は別ですが、寝たきりは長くても二日までにして下さい。
過去の多くの研究結果をもとにして作られた西欧諸国の多くの腰痛ガイドラインには「2日を超えるベッドでの安静を指示すべきでない」と書かれています。

 

2、できる範囲で普段通りの生活を行う

ぎっくり腰の後は痛いのはよくわかります。
私自身も経験がありますので、、、
本当に危ない腰痛でない限り、早く改善させるためにはできる範囲で結構ですので、少しずつでも体を動かして普段通りの生活をして下さい。

寝たきり、コルセットで腰を固定するより、動かした方が早い段階で改善します。

有名なお話で明石家さんまさんが座った時、ぎっくり腰になり、その状態から両手をあげて勢いよく立ち上がったら、ぎっくり腰が治ったというエピソードがあります。

まあ、ここまでやらなくてもいいですが、「動かす」ことと、それ以上に「恐怖心に打ち勝つ」の面ですごい行動だと思います。

3、立ち上がる時、座る時は

痛い時は立ち上がるのも座るのも歩くのも大変です。

上を向いて立つ椅子から立ち上がる時は上を向いて立ち上がって下さい。

手すりを使わずに立ち上がって下さい。

座る時も同様で上を向いたまま座って下さい。

楽に座れるはずです。

 

 

ぎっくり腰とは?再発、予防のために

1、ぎっくり腰は腰の損傷ではありません

よく腰痛の方に
「痛いということは腰に何らかの損傷が起きているのでは?」
との質問をいただきます。

答えは「NO!」です。

ほんのコンマ数%の危険な腰痛以外の腰痛は大丈夫です。

腰の6点構造腰の骨は写真赤丸のように6点構造で支えられ、その周りにはたくさんの筋肉が何重にも重なっており、体重の約7倍ほどの重さを支えることができます。
交通事故などの激しい衝撃がない限り、腰の骨や筋肉が損傷することはまずありえません。

 

2、動かせば再発率0%に、、

東京大学医学部附属病院特任教授である松平浩先生がギックリ腰になったあと安静にしているほうがいいのか、できるだけ動いたほうがいいのかを比べる調査をしました。
その結果、3ヶ月以上の痛みが続いたのは、安静にしていた人では3割いましたが、できるだけ動いた人は・・なんとゼロでした。
また、ギックリ腰が2回以上再発した人は、安静にしていた人で約5割。
しかしできるだけ動いた人は、その半分以下の2割程度でした。

ギックリ腰を早く治し、再発することが無いようにするには、安静にするのではなく、無理のない範囲でできるだけ動いて下さい。

また、ギックリ腰を経験すると、またあの痛みがやってきたら怖いなと不安になる人も多いのです。でも、恐れ過ぎて神経過敏になるのは逆効果です。
腰に神経を集中し大事にしすぎるとかえってギックリ腰が再発したり、痛みがひどくなったりしやすいのです

ギックリ腰は、恐くない=ギックリ腰の正しい対処法より参照

最初、予防のために

1、頑張り過ぎてませんか?そんな時はまず「休息」を

よく「重たいものを持ったから、、」「姿勢が悪いから、、」ぎっくり腰になったというお話がありますが、これはきっかけであって「原因」ではありません。

ぎっくり腰になられた方々の大半が忙し過ぎたり、ストレスを抱え過ぎていたり、精神的にいっぱいいっぱいのようです。

最近疲れ過ぎてるかな?寝ても疲れが取れない、夜寝つきが悪い、夜中目が覚めて寝れない、なぜかイライラするなども体が「もうそろそろ休ませてよ、、、」っていうサイン。

いそがしいかもしれませんが、まずは「勇気を出して」休んで下さい。

2、予防体操

1、キャットエクササイズ
キャットエクササイズ

①四つん這いになり、肩幅の広さに肩と脚を開きます。

②前を向いて腰を反らせます。このまま5秒間キープします。

③おへそを見るように腰を丸めたまま、5秒間キープします。

③④を5回ほど繰り返します。

朝起きてすぐと、お休みになる前にやってみて下さい。

2、これだけ体操

これだけ体操これは先に紹介した松平浩先生が考案した体操です。

①足を肩幅より少し広めに開きます。

②両手をお尻に当てます。

③骨盤を前に押し出し、アゴを引くイメージで腰を反らせ、3秒間キープします。

前屈みで行うパソコン作業や家事などの後に行うことが有効ですので、この体操を生活の中に取り入れ、腰が痛くない時でも習慣にして下さい。

これだけ体操の詳細は松平先生が行っている下記動画をご覧ください。

我慢せず、当院へお越しください。

ぎっくり腰にはまだなっていない方

先述のように、最近疲れ過ぎているかな?寝つきが悪いと感じている方、当院へお越しいただき、全身の筋肉、関節をよく柔らかくして力を抜きましょう。
結果的にぎっくり腰の予防につながります。

ぎっくり腰になった方へ

少しでも動けそうでしたら、当院へお越しください。
状態にもよりけりですが、帰る時には痛みがなくなる方も多数いらっしゃいます。
無理のない範囲でしっかり施術させていただきます。

ぎっくり腰は損傷ではなく、頑張りすぎのあなたに体が
「そろそろ休ませてよ〜〜」
のサイン。

我慢せず、ご来院ください。