ちかおブログ

メンタル不調改善のために、座っている時間は睡眠に

睡眠

■座位行動を睡眠に変えるとメンタル不調が減る可能性―明治安田厚生事業団殻の報告です。

睡眠時間や身体活動が少ないとメンタル面に悪影響が現れることは、多くの人が理解しております。
しかし、1日は24時間。
睡眠時間を増やすには何か別の時間を減らさなければなりません。
では、何の時間を減らすことが効果的なのでしょうか?

この悩ましい問題の解決につながる研究結果が報告されました。
平日座っている時間や低強度身体活動(ゆっくり歩行や家事など)の時間を1時間減らし、それを睡眠時間に充てると、メンタル不調を抱えたり仕事への意欲が低下したりする確率が減ると試算されました。
一方で中~高強度の身体活動時間(運動やスポーツなど)を加減してもメンタル面への影響はそれほど大きくないという結果でした。
明治安田厚生事業団体力医学研究所の北濃成樹氏、甲斐裕子氏らの研究によるもので、詳細は「Preventive Medicine Reports」12月号に掲載されました。

さらに座位行動や低強度身体活動の時間を減らして、それを睡眠に充てることで、メンタル面の問題を抱えにくい可能性があると明らかになりました。
例えば1日に60分の座位行動を睡眠に充てた場合、心理的ストレスを抱える確率が20.2%減少し、ワークエンゲイジメントが低下する確率が11.4%減少すると推計されました。
また60分の低強度身体活動を睡眠に充てた場合は、心理的ストレスを抱える確率が26.6%減少すると考えられました。

座位行動や低強度身体活動の時間を睡眠に割り振ることで、心理的ストレスをため込まずにワークエンゲイジメントを高めながら働くことにつながり、労働者のメンタルヘルス管理に有効な対策となる可能性がある」と結論付けています。
またそのためにも「企業経営者は長時間労働(残業)を、従業員は日常生活での座位行動(職場での座業、余暇時のテレビ視聴やパソコン利用など)をそれぞれ見直し、睡眠時間を充分確保する取組みが必要」と解説しています。

ただし留意点として、本研究が主に首都圏の企業に勤める比較的活動量の多い労働者での検討であるため結果を一般化できるとは限らないこと、横断研究であり因果関係には言及できないことなどを挙げています。
なお、欧米からは、中~高強度身体活動に充てる時間を増やすことがメンタル不調改善に有効という、本研究とは異なる結果が報告されています。
その相違の理由については、
「日本は世界的に見て睡眠時間が短い国であるため、睡眠時間を増やすことによるメリットが強く現れるのではないか」
と考察しています。

12月14日
TMS JAPAN記事より抜粋